トメレタとは?
トメレタ(tomereta)は1日単位で駐車場を貸し出すことのできる、駐車場シェアリングサービスです。
1日単位で貸し出せる駐車場シェアリングサービスは多いのですが、その中でトメレタを選ぶメリットは何なのか、実際に利用しているオーナーの例をもとにご紹介します。

トメレタはこんな人が利用しています
トメレタは大手携帯キャリアのNTTドコモが運営しています。
そのため大手ゆえの安心感がある点に魅力を感じるオーナーは少なくないようです。
既にオーナー登録をして駐車場貸し出しを行っている方は、個人や法人さまざま。
同じ1日単位での貸し出しでも、他社とは違うメリットがあり、登録しやすくなっているのも特徴です。
空いている時間帯だけ自宅駐車場を貸し出す
自宅に駐車場がある場合、車で出勤している間のみ貸し出すことが可能です。
利用可能時間帯を指定できるのが、同じ1日単位で貸し出しを行っている他社とは違う点です。
たとえば某社の場合、0時から23時59分までとなっており、貸し出しする日はたとえ早朝であっても駐車場をユーザーのために空けた状態にしておかなくてはなりません。
トメレタの場合、利用可能時間帯を設定できるため、「朝8時に出張に出るから、8時以降から貸し出したい」という場合も貸し出しが可能。
3日間の旅行の場合、0時から23時59分まで貸し出さなければならない他社と比べると、以下のように収益チャンスに差ができます。
- トメレタ…出発日の指定時間から帰宅予定日の夕方まで貸し出せる
- 他社…0時からまる1日開けられる2日目のみ貸し出せる
3日間すべて収益化できるのは、時間帯も指定できるトメレタならではのメリットです。
登録されている駐車場を検索してみると、朝7時や8時から夜10時頃までの貸し出しとなっている駐車場も複数あり、平日でも出かけている間のみ無理なく貸し出しできることが分かります。
不動産屋や管理会社が駐車場を活用
トメレタが他社と異なる点は、明確に「借りている駐車場の又貸しはできない」としている点です。
そのため、分譲マンションや賃貸マンションなど一時的に駐車場利用権を得ている場合の方は、駐車場オーナーとして登録することができません。
ただし、例外として物件を管理する不動産会社や管理会社の場合、駐車場のオーナーから承諾を得れば駐車場貸し出しが可能です。
管理を依頼されている賃貸マンションなど、入居者が駐車場を利用しない場合は駐車場スペースが無駄になってしまいます。
解決策として、不動産会社や管理会社は、トメレタの駐車場シェアリングサービスを利用して収益化することを駐車場オーナーに提案できるようになります。
契約内容によっては駐車場シェアリングで得た収益から手数料を得ることができ、不動産会社や管理会社も利益を得られるのです。
個人事業主が開いたスペースを活用
不動産会社や管理会社だけではなく、駐車場やビルなど不動産のオーナー自ら駐車場オーナーとして登録しているケースもあります。
トメレタ公式サイトから駐車場を検索してみると、タワー駐車場やビルの駐車場なども検索結果に出ます。
月極駐車場で契約が埋まらない車室があったり、コインパーキングの稼働率が悪かったりする場合、トメレタを利用することで収益化につながります。
月極での契約希望者が出たり、コインパーキングの需要が高まるイベントシーズンのみトメレタへの掲載を中断すれば、効率良く収益を得られ、機会損失にもなりません。
トメレタに駐車場を登録する方法
トメレタに駐車場を登録するときは、公式サイトから駐車場オーナー登録を行います。
- トメレタ(tomereta)に会員登録する
- オーナー情報を登録する
- 駐車場情報の登録
- トメレタによる審査
主なステップはこの4つで、特徴は駐車場情報を登録してすぐ駐車場情報が反映されるわけではないこと。
駐車場スペースの大きさや立地、駐車場への入りやすさなど、トメレタがしっかりと駐車場を審査します。
バイク用駐輪場の登録も可能なので、駐車場としてサイズ等に問題があるといわれたら、改めてバイク用駐輪場として登録を試してみてください。
審査は3営業日程度で終わるため、週末の貸し出しを考えている方は、最低でも週頭あたりまでには登録を済ませておきましょう。
ちなみに、トメレタは最大31日前から予約が可能のため、イベントシーズンや大型連休を狙う方は、1か月前に登録しておくことをおすすめします。
トメレタではどれくらい稼げる?
トメレタの公式サイトには、具体的な料金シミュレーションができる機能がありません。
そこで同じ駐車場シェアリングサービス会社の料金と比較してみました。
東京タワー周辺の駐車場で検索してみたところ、トメレタと他社の平均金額はそれぞれ以下のとおりでした。
- トメレタ…2,800円
- 他社A…2,300円
- 他社B…2,300円
平均金額だけを見るとトメレタのほうが高く、利用者が出れば高い利益を得られそうですが、反面、料金を重視するユーザーからは避けられるリスクもあります。
ちなみに、他社Aの平均的な収益は1か月20,000円ほど、他社Bは22,000円でした。
駐車場シェアリングサービス会社に差し引かれる手数料の差がありますが、東京タワー周辺の場合、20,000円前後は期待できそうです。
シミュレーション方法
トメレタ公式サイトには、具体的なシミュレーションができる機能はありませんが、直接スタッフに問い合わせができるチャット機能が備わっています。
駐車場ユーザーもオーナー希望者も利用できるため、実際に利用してみました。
問い合わせ内容に合わせてボタンを押していくのですが、具体的な質問(収益のシミュレーションはしてもらえるか)には答えてくれませんでした。
駐車場を貸し出すことで得られる収益のシミュレーションは、実際に会員登録をし、貸し出し希望の駐車場情報を登録して直接問い合わせるしかなさそうです。
「まだ検討段階だから、会員登録して変な勧誘が来ても困る」という方は、会員登録せずとも収益のシミュレーションをサイト上で行える他社も検討してみてはいかがでしょうか。
会員数も多い大手の駐車場シェアリングサービスの中では、akippa(あきっぱ)と特Pが公式サイト上で大まかな地域を入力するだけで、自動計算してくれるシステムがあります。
トメレタで駐車場を貸すとかかる税金
トメレタで駐車場を貸せるオーナーは、個人か個人から管理運営を任されている不動産会社や管理会社、自社の土地を貸し出す法人のみです。
そのため、賃貸マンションを借りている人が、借りている駐車場を一時的に貸し出す場合と異なり、税金関係がシンプルです。
まず、固定資産税がかかりますが、家の駐車場を貸し出す場合、特に何も手を加えなければ、従来の固定資産税のみです。
もし専用のガレージなどを増改築した場合、それが自宅用ではなく貸し出すため(収益用)と見なされてしまえば、工事した部分の固定資産税は住宅用地の軽減措置対象から外されてしまいます。
固定資産税を増やさない(住宅用地の軽減措置を利用したい)ためには、現状のまま手を加えずに貸し出すことをおすすめします。
次に考えなければならないのが、収益に対して発生する所得税です。
副業として駐車場貸し出しを行っている場合、年間200,000円を超える収益は確定申告を忘れずに。
もし確定申告を忘れて所得税を納め忘れていると、後から延滞税等が課せられた大金を支払う羽目になりかねません。
1か月あたりわずかな収益でも、きちんと1年間の合計所得をチェックしておきましょう。
まとめ
トメレタはNTTドコモが運営しているため、大手ゆえの安心感がありますが、実際に駐車場検索を利用してみると、まだまだ発展途上といったところです。
登録駐車場が地方に行けば行くほど少ないため、ライバルが少ないと言えますが、一方でユーザー自体の数もそれほど期待できません。
今すぐの収益を重視するなら、ユーザー数が多く業界のシェア率も高い大手のakippa(あきっぱ)や、地方に強い特Pと比較してみてはいかがでしょうか。
